Arika
Project Name
甲陽園の家
| Location | 兵庫 |
|---|---|
| Main use | 住宅 |
| Structur | 2階建て |
| Building area | 109.23㎥ |
西宮市甲陽園の閑静な住宅地に建つ本計画は、前面道路から2mほど上がった敷地に、RC造の掘り込みガレージと施主が幼少期を過ごしていた築50年の木造住宅が存在していた。ガレージおよび擁壁を新設することはコスト面で大きな負担となるため、既存構造物の継承を前提に、構造的な安全性を確保しつつ新築住宅との分離を図ることを設計の起点とした。
風致地区による外壁後退1mの制限と、既存構造物を避ける操作から、建築の平面形状は敷地条件から自ずと導きだされた。



敷地内の高低差を内部空間へと引き込み、玄関と連続する中二階のコジーコーナーを家の中心に据えた。

各室はこの場を介して緩やかにつながり、上部に設けた吹き抜けによって視線と気配が上下階に広がる。一つの大屋根の下に五つの床レベルを内包し、天井高さや光環境に変化を与えることで、一体的でありながら多様な居場所を生み出している。



最上部に配置したリビングは、隣家の屋根越しに視線が抜け、住宅地においても開放性を確保した。ダイニングに面する二層分の大開口は、街並みを室内に取り込み、杉板張りの壁面が光を受け止め、空間に温もりを与える。









敷地のもつ制約をそのまま空間化することで、家族の気配と居心地が重なり合う住宅を目指した。