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南国の家|atelier thu | 兵庫、神戸の建築設計事務所

Project Name

南国の家





Location高知県
Main use住宅
Structur木造
Building area91.71㎥


高知県南国市、四国山地の小高い山麓にあるこの土地は、135坪の宅地とそこから南西に広がる370坪の山林からなる。北東側は見晴らしがよく、平野へと視線が抜け、美しい田園風景が広がる。

 

 

宅地から一段高い山林の平地部分を、子供の遊び場として活用したいという施主の要望を受け登ってみると、田園の向こうに山々の連なりがより美しく見えた。四季が移りゆく美しい山の自然を取り入れながら、山と平野の風景の一部となるような建築を創りたいと考えた。

 

山林の平地部分を上の庭とよび、そこから建物で遮ることなく平野を見渡せるよう、高さを抑えた平屋建てとした。斜面とL字の建物によって囲むように中庭をつくり、両端を個室、中心が居間となるように計画した。建物自体で隣地からの視線を遮ることで、中庭に面した居間と個室の窓は周囲を気にせず開放できる。

 

飛び石を渡り玄関へ。

 

木々に囲まれたアプローチ。

 

暗く洞窟のような廊下。

 

廊下を抜けると明るく広がる居間。

 

室内と中庭との間は掃き出し窓が連続し、外と繋がることで、室内に解放感が生れる。

 

平野のある北東側には、腰から上に大きな水平窓を設け、道路との高低差によって通行人の視線を遮り、平野の景色を絵画のように切り取り楽しめる。

 

トップライトからの明かりが気持ちいい浴室。

 

中庭に面した、広々とした縁側スペースは子供たちの遊び場。

 

中庭と上の庭は斜面を介して緩やかに繋がり、室内空間を通して平野へと視線が抜ける。

 

年月が経ち、この建物が土地と馴染んでいくことで、風景の一部となることを期待している。