Soku
Project Name
日吉台の家
Location | 大阪府 |
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Main use | 住宅 |
Structur | 木造 |
Building area | 98.33㎥ |
日吉台は高度経済成長期に開発された高槻市北部の住宅街である。
山岳部の丘陵地帯であったため急な坂道が多く、計画地も小山の麓の斜面を造成した土地で道路から4mほどせり上がっていた。
敷地の南西を竹林に囲まれ冬場は直射日光が届きにくいため「明るい室内にしたい」というのが施主の要望であった。天空光をより多く取り入れるため、建物を竹林から離して配置し、軒や庇を出さない納まりとした。メンテナンス性・採光確保の観点から、外壁には耐久性が高く光の反射率の高いガルバリウム鋼板を採用した。
小山の急な斜面への安全対策として、高さ2.5Mほどの待受け擁壁を斜面に面する敷地境界に設ける必要があった。擁壁と建物との間には余白のような場がうまれ、そこは玄関へのアプローチから中庭として利用することを考えた。
中庭にはデッキやベンチを設けることで、居間の延長としてくつろげる場となり、視覚的にも広がりを感じさせる。
居間から中庭を眺めると擁壁の奥には竹林の緑が見え、そよ風にゆれる竹の音が心地よく室内に流れる。
光の届きにくい建物の中心部には光井戸(ライトウェル)を設け、トップライトから柔らかい光を1階の居間へ取り入れている。