Zekka

宝塚の家|atelier thu | 兵庫、神戸の建築設計事務所

Project Name

宝塚の家




Location兵庫県
Main use住宅
Structur木造
Building area209.61㎥

敷地は宝塚市街地から西、六甲山系の東端の山麓部にあたる高台に位置する場所にある。西側には六甲山、東側には大阪平野から奈良の生駒山地までもが一望できる。敷地地盤は前面道路から1.2m程上がっており、そのレベル差を生かしたプランと、眺望をどのように室内に取り入れるかということが求められた。

水平ラインを生む深い軒と跳ね出したバルコニーの壁により外観に陰影が生まれ、周囲の建物より高さを抑えることで圧迫感のない落ち着いた佇まいとなっている。

 

 

 

この家は敷地地盤の高低差を利用し、階段を境に2つのボリュームをスキップさせた1階・1.5階・2階・2.5階の4層から成っている。

 

バルコニーの斜め壁を潜ると、現れる玄関ポーチ。

 

玄関に入ると正面に、樫ヶ峰を借景とするイロハモミジが見える。

 

階段を登り、居間空間へ

階段を境にスキップする床高さがうかがえる。

 

近隣の街並みから大阪南部まで地続きに広がっていく街の風景をより身近に感じ取れるように、道路側へLDKを配置することを考えた。

 

建物に遮られることなく、天気の良い日は大阪平野を一望できる。

 

各部屋は壁で区切られているものの、スキップフロアとすることで上下階の距離感が近く感じられ、まるで平屋のように家のどこにいても家族の気配が感じ取れる空間となっている。

 

バルコニーの手摺壁は道行く人と視線が合わない高さまで低く抑えることで、LDKからパノラマで見える風景を遮らないようにしている。ソファに腰掛けると右手に六甲山、左手に大阪平野へと両方の風景を望める場所となった。

 

LDKに面した2.5階の寝室、和室からも屋内窓を介して東側の風景を望むことができる。