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名塩の家|atelier thu | 兵庫、神戸の建築設計事務所

Project Name

名塩の家





Location兵庫県
Main use住宅
Structur木造
Building area82.97㎥


元は山林であったこの地は造成により開発が進められたが、斜面など条件の厳しい土地が残されていた。今回の敷地も長年雑木林として放置され、購入時には樹木が伐採された状態であった。こうした環境を受け入れ、自然との調和を目指した住まいを計画した。

浮遊感を纏うこの基礎形式は、建築全体に軽やかさを与え、周囲の自然環境と呼応している。

中央を南北に貫通する土間を軸に東西に分節し、西側に施主のアトリエ、東側に生活空間を配置した。いずれも北側に大きく開口を設け、斜面下方への伸びやかな眺望を確保している。中央の土間は通風と採光を取り込みつつ、屋内外を緩やかに繋ぐ媒介として機能する。扉を大きく開放することで外部空間のような開放感が生まれ、アトリエや生活空間と自然環境を結びつける結節点となる。

造成前の山林環境の再生を目指し、施主は少しずつ植栽を進める計画をしている。斜面は植物の根系によって補強され、やがて雑木林の本来の姿を取り戻すだろう。時間の経過とともに、木造架構と緑が呼応し、建築と自然環境がより深く結びついていくことを期待している。

敷地は車両の進入が困難であり、資材搬入のための丸太足場によるステージを仮設した。