Kyoso
Project Name
本山の家
| Location | 高知県 |
|---|---|
| Main use | 住宅 |
| Structur | ２階建て |
| Building area | 97.14㎥ |
本山町は四国山脈の中央に位置し、周囲を山々に囲まれた盆地である。夏は山に囲まれ風が少なく、冬は山からの吹き下ろしの風が寒さをもたらす。農山村の中に位置し、生活のすぐ隣に自然があることを感じさせてくれる。敷地は北側へと下る山裾に位置し、南側の小高い山が日照時間を短くさせた。自然の厳しさから家族を守り、自然の豊かさを肌に感じられる家づくりを目指した。
奥行きのある形状と南北の擁壁からの離隔を考慮し、東西に細長い平面形状となった。施主の希望は、箱のような軒のない外観、ガレージから玄関へ出入りできること、１階に居間のある間取りであった。
日照時間が短いという問題を解消させるために、南側の高い位置に大きな明かり取りの開口部を設け、吹き抜けを通して１階のリビングへ明かりを落とす。
階段は天然の白髪桧を使用した。きめが細かく美しい年輪が天然桧の証拠である。
吹き抜けの壁が西日を反射させ、日の入り間際まで居間を明るく照らしてくれる。
窓からは北側に山を望むことができ、この自然豊かな場所性を感じることができる。
