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帝塚山の家|atelier thu | 兵庫、神戸の建築設計事務所

Project Name

帝塚山の家





Location大阪
Main use住宅
Structur3階建て
Building area79.95㎥


高級住宅地として知られる阿倍野区帝塚山で住宅の建て替えの計画である。この地域では風致地区により1mの外壁後退や建蔽率40%という厳しい規制があり、緩和の規定もないことから、この敷地では建築面積は9坪に満たない大きさとなってしまった。また、駐車スペースの確保により、1階では6坪ほどの床面積となった。建て替え前の建物の床面積30坪に対し、今回の計画は24坪の大きさとなる。小さいスペースでいかに圧迫感を感じさせないかということが求められた。

1階に玄関、水廻り、クローゼット、3階に居室を設け、滞在時間の長い居間の面積を少しでも大きくするため、2階にはLDKとトイレのみを設けた。また、外壁後退ぎりぎりに外壁を設け、建蔽率に抵触した面積分を削りとり、中庭のような空地を作った。

玄関を入り2階へ上がる時に庭を眺められ、時間帯によって陽の光が屋内まで差し込む。

ダイニング、キッチンは天空率を使うことで、天井高2.7mを確保できた。周囲を建物に囲まれながらも、空地から陽が差し、施主要望の明るい居室となった。

空地を通しリビングとダイニングが繋がり9坪の面積以上に開放的な場所になった。春にはリビングの窓から借景の桜を眺める事ができる。