Kata
Project Name
加古川の家
Location | 兵庫県 |
---|---|
Main use | 住宅 |
Structur | 木造 |
Building area | 109.30㎥ |
南側隣家の配置の「抜け」に着目し、そこへ建物の抜けをとるように配置を傾けた。歩行者の視線を遮るように南側に木塀を設け、角度をつけた木製のルーバーによって室内からと外部からの視線を操作し、それにより開放的でありながらも豊かな居住性を確保する事を考えた。
耐候性に配慮し風雨にさらされやすい屋根や外壁をガルバリウム鋼板葺きとし、外観に木の温かみをもたせるため、軒天や内側の壁を杉の板張りとした。
家型のフレームを伸ばすことで、夏季の厳しい陽射しを遮り、冬季の暖かい陽射しを室内にとりこむ。
南から入る陽の光は床のタイルを温め、ダイレクトゲインによって床暖房を切っていても温かい。
気密性を考え開口部は既製品の高断熱アルミサッシを採用し、内部からは木製サッシのように見えるようにフレームを構造材で隠した。
居間の中心には8寸角の米松の大黒柱。
夏季の強い光は和紙調のプリーツスクリーンで調整し、スクリーンを通る柔らかい光が室内を包み込む。
日が暮れると家の明かりで杉板の外壁や桧のルーバー、米松の構造材が照らされ、地域の生活道路となっている薄暗い小道へ温かみを与えている。